東京オリンピック、けっきょく始まったね

始まると、予想通り、TVは一日中オリンピックでもちっきり。

今日は、朝から、女子400メートル個人メドレーの大橋悠依、スケートボード男子ストリートの堀米雄斗選手と柔道の阿部兄妹が金メダルをとったことで日本中が盛り上がったようだが、私はスケートボード男子ストリートという種目に若干の違和感を感じた。え?スケボー?

確かに、時たま深夜のTVで見たことのある「ワールドゲームズ」でまだオリンピック種目になっていない種目の世界レベルでの試合を見たことがあるが、スケボーのしかもストリートということになると、街中で職のない若者が暇つぶしにやっている、どちらかというとスポーツではなく遊びの印象。これがオリンピックの種目?

でも改めて考えてみるまでもなく、メジャースポーツの定義は変わってもおかしくはない。イギリスに留学した際。同志社大学が神宮大会で優勝したので大学の事務室でそう言ったら、誰も関心を示さなかった。誰も野球を知らなかったのだ。

ラグビーのワールドカップで日本代表チームのメンバーに入っている林・大八木・平尾が同志社大学のOBだと言ったら、ちょっと株が上がった。オックスフォード大学で林選手に英語の家庭教師をしていた人まで名乗り出たほど。

しかし、ラグビー以上に同志社大学の株が暴騰したスポーツは、驚くなかれ、ボート(エイト)だった。同志社大学のボート部が創部100周年を記念してヘンリー・ロイヤル・レガッタに参加したことが地元の新聞に載ると、事務室の職員の同志社大学に対する評価はそれまでとは次元の違う「高評価」になったのだ。

今回、ソフトボールと野球が採用されているが、もしもクリケットが採用されていたら出場チームの色分けは相当違っていただろうと思うと、オリンピック競技の選択には政治的色合いが反映されているのだろうと思うと、複雑な気がする。

ちなみに、今までに、ワールドゲームズ競技種目の中から8競技(バドミントン、野球、ソフトボール、テコンドー、ビーチバレーボール、女子ウエイトリフティング、トライアスロン、7人制ラグビー)がオリンピックに採用されており、2020年東京オリンピックの追加競技種目となっている5競技(野球・ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィン)はいずれもIWGA加盟競技の由。

いヤァー、いろいろ忖度されているんですな。