本を読もう! 3
「本を読もう!」シリーズの3回目。今回は、図書館長時代にチャペルアワーの奨励で学生諸君に読書の意味について語った「読書年齢なう」を再録する。あれから10年が経ち、「今の学生諸君がこの小文を読んだらどのような印象を持つだろうか」と私自身は興味津々なのだが、同時に、「このブログを読んでくれている現役の学生はほとんどいないだろう」という思いも一方にある。
というのは、私が初めてチャペルアワーで奨励をする機会を得た20年近く前だって、学生は集まらなかったから。クリスチャンでない私にチャペルアワーで奨励する機会が与えられ、嬉しくて仕方のなかった私は講義とゼミでPRしまくった。それにもかかわらず、ゼミ生ですら誰も聞きにきてくれなかった苦い思い出がある。
後から「どうして誰も来なかったのか」と聞いたら「水曜日の2講時は、先生が登録するように指示した会社法の講義が入っています」とさも不思議そうに答えるゼミ生に、「会社法なんか休んだってどうってことはない。クリスチャンでないゼミの先生がチャペルアワーで奨励するという機会なんて2度とないかもしれないぞ」と言いたかったけれど、やめた。
時代はすでに「講義は出席するもの」という風潮が蔓延していたのだ。
それはさておき、月刊チャペルアワーに収録されているこの「読書年齢なう」の本文は、キリスト教文化センターのHPで読むことができる。
「今出川水曜チャペルアワー」の「スケジュール」をクリックすると、「1月19日」のところに「読書年齢なう」があるので、これもクリックすれば、読める。