本を読もう! 2
前回のブログを「後出しジャンケン」で「本を読もう」と改題し、今回はその2としてお茶を濁すこととする。実は、このGWの後半は忙しかったのだ。(その理由については、私のFBを参照)
1冊でもいい本に巡り会ったらその後の人生はきっと変わるというのが今回のテーマ。下に示したのは、『螢雪時代』の2005年7月号の「夏休みに読みたいおすすめBOOKガイド」という特集の「社会科学分野の4冊」に寄稿した私の小文「日本の社会システムについて考えてみよう」だが、前回のブログで紹介した『ローマ人の物語』をここでも紹介している。日本の歴史はローマの歴史に匹敵する「紀元2600年」を誇っていたが、神話の歴史と現実の歴史とが混在していた日本の歴史と西欧型民主主義社会の歴史の典型である古代ローマの歴史とが全く異質であるにもかかわらず、そのことを全く問題としないままにあたかも日本が西欧型民主主義社会であるかのように教え込まれて、錯覚状態のまま生きている若い日本人に「それは違うんですよ」と言いたくてこの本を紹介しているのだ。ぜひ読んでほしい。
ちなみにこの特集の私の後は「自然科学分野の4冊」で「知的好奇心が満たされる喜びを味わってみよう」というテーマで鎌田浩毅京都大学教授が寄稿しておられる。今でも派手なファッションでTVでコメントしておられる有名教授と並んでいたのは光栄だが、受験生にどれだけ大きな影響を与えることができただろうかと振り返ると、ちょっと心許ない。